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木工品

大館曲げわっぱ

今から約400年前の慶長年間に、時の城主が奨励したことに始まり、「曲げわっぱ」は秋田県大館市を代表する伝統工芸として、長い年月の中で育まれてきた。シンプルなフォルムと秋田杉の美しい木目、すがすがしい香りが、21世紀の今また見直されて需要を伸ばしている。日本人の生活に合わせたミニマリズムの機能美と、工芸の巧みな技が集約された曲げわっぱの、飽きのこない形を作り上げるその製作は、実に手間がかかる。天然秋田杉を柾目に割り、より薄く板状に剥いだ後に一晩水につけ煮沸する。板が柔らかくなったら台上でゴロ(道具)に巻き込むようにして、程よく塩梅をみながら曲げる。その後、重ね合わせ部を仮止めし、自然乾燥。乾燥後は接ぎ手部を接着し、とじ穴を桜皮で縫いとめる……とも続く。修理もきくので、ほんとうに暮らしに寄り添うエコロジーな道具である。