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織物

小石原将夫

木の布工房 遊絲舎yushisya

京丹後市の網野町で帯の製造を手掛けていた小石原さんが、藤布の存在を知ったのは30年ほど前。偶然、テレビ番組で紹介されていた丹後半島の山里である上世屋で藤布づくりをするお年寄りの姿を見て、自分の暮らす土地に、こんなに素朴で力強い布をつくる人たちがいたのか、と感動したという。すぐさま上世屋に飛んでいき、藤布名人のお年寄りたちから藤布の技術を学んだ小石原さんは、この織物が途絶えることを危惧し、平成元(1989)年に『丹後藤織り保存会』を組織して藤布の技術を守ろうと決意。さらに平成10(1998)年、『遊絲舎』を設立、保存会の人たちがつくった糸を生かせる工房をスタートさせた。経緯ともに藤の糸を使った本格的な藤布の帯の製作を軸に、帯の織元という素地を生かし、藤糸と絹糸をミックスさせた現代の暮らしに取り入れやすい製品開発にも力を注いでいる。  冬、雪に閉ざされる村の家仕事として糸づくりや機織りがあったが、今は昔。藤布は保存会あってこその伝統の織物となった。材料にしても、間伐などで手入れが行き届いていた時代とは様変わりしたことから、上質な山藤の蔓が採れなくなっている。そこで小石原さんは、数年前より藤の栽培も手掛け始め、材料の栽培から製品づくりまでを一貫して行なえる体制を整えつつある。『古事記』にも藤布にまつわる物語があるほど古い歴史のある布は、小石原さんのがんばりにより、現在形の織物として再注目されている。

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コイシバラ・マサオ
昭和23(1948)年、京都府京丹後市生まれ。木の布工房「遊絲舎」代表。丹後藤織り保存会及び、丹後藤布振興会副会長。藤布の振興及び作品で受賞多数。ベルギー、フランスなど、海外への藤布の紹介も精力的に行う。また、藤布の能衣装製作も手掛ける。子息の充保さんも、結城で紬織りの修業を経て、家業に入り、藤布の技術保持者として伝統を受け継いでいる

〒629-3102
京都府竹野郡網野町字下岡610
TEL 0772-72-2677
FAX 0772-72-5552
http://www.fujifu.jp/

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もじり

もじり

四谷菱

四谷菱

諸藤

諸藤

藤棚

藤棚

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