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カワマタ・エイフウ
1965年、東京深川生まれ。
1887年創業「桶栄」の当代。大学に通うかたわら、父・栄一に師事。結桶師に。
優秀技能者賞(江東区)受賞。江東区伝統工芸会代表。

【取り扱い連絡先】

〒135-0011 東京都江東区扇橋1-13-9
TEL&FAX 03-5683-7838
http://www.edo-shokunin.com/

右:柾目に削ったサワラの原木を数ヶ月~1年間、天日で乾燥させた後、作業場で乾かして下準備。
下:胸当てを自分の体に巻きつけ、割った木をしっかりと胸当てに押し付けて固定させて削る。

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上:鉋は用途で使い分けるので数十種類もある。代々受け継いで、50年以上使い続けているものも多々。
左:先々代で栄風さんの祖父が約60年近く前に作った洗顔用の桶。あしの部分は、持ちやすさと“景色のよさ”を考えて、一輪の花びらのような形にくりぬかれている。

「結桶」は、木と木をぴたりと合わせて、水を寸分も漏らさない桶を“結う”、熟練の技がなければかなわない伝統工芸の粋である。仕上げに磨かれて木目の美しい、すべすべとした木肌を触わると、合わせ目など最初からなかったかのような丹精な姿にしばし魅せられる。
原木から栄風さんの言う“景色のいい”桶に仕上げるまで、実に70以上の工程を要するという。まずは、桶栄と100年以上に渡るおつきあいという、江東区は木場の材木問屋に栄風さん自らが出向いて、樹齢300年の木曽さわらの丸太を買い付けることから始まる。しかも、その丸太は、制作した桶が長保ちするように、緩やかな成長が特徴の冬切り丸太に限るという。その良質な丸太を輪切りにして、鉈で柾目に割り、天日と風雨にさらして余分な油分やアクを抜いたら、さらに作業場に置いて十分に乾燥させる。この間、数ヶ月から1年間。そうやって整えて、ようやく素材となる。
ここからがいよいよ、熟練の技を要する作業が始まる。端材で作った胸当てをキリリと体の正面に巻きつけ、柾目に割った木材をピタリと当てて、弓形をした“鉈(くれ)”という専用の鉋でガツンガツンと力を込めて削って“側(がわ”を作るのだ。乾燥や湿気などを考慮しながら、木と木をぴたりと合わせたら、底板と箍(たが)をはめ……、完成までの一切を機械に頼らず、全工程を手作業する結桶師は、東京では栄風さんただ1人しかいない。
それにしても、伝統の技法をきっちりと継ぐ栄風さんの作る桶は、なぜに、洗練されてモダンな風情を漂わせた道具に仕上がっているのだろうか?「技法は守っても、厚さや寸法、型を今の暮らしに合わせて微妙に修正しています。オリジナルの洋銀のタガも、今の暮らし向きにあっているでしょう。」と、厳しい顔が一瞬、緩んだ。

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オーバルコンテナ

食通のたってのオーダーが制作のきっかけだったとか。さわらはやわらかい香りで、抗菌作用が強いのでパンの風味を損なうこともない。継ぎ目は白米を潰してのり状にしたものを接着剤として使い、無塗装なので、安心・安全である。焼きたてパンの表面の乾燥を防ぎ、ふっくらとした状態を保ちます。

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江戸櫃

江戸櫃(御櫃)は、結桶技法の粋を集めて作られている。とくに、蓋の丸板と木口をぴたっと合わせる技は精巧を極める。昔から、江戸櫃を美しく作れる職 人は一目おかれたと言う。御櫃が余分な水分を吸って、ごはんは本当においしく味わえる。

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平水差

本来はお茶事の席に使った平水差をモダンにアレンジ。菓子盆によし、飯台によし、料理を盛ってよし、と多彩に使える。半割の蓋は、乾燥を防ぎ、より使いやすくしたため。

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