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染物

長坂中型

江戸時代に発達した型染めによる藍染め浴衣の染め技法。江戸小紋と同様に長い板に木綿を張り、浴衣にふさわしい大らかな文様(中型・小紋より少し大きめという意味合い)を彫った型紙を送って糊置きし、藍瓶に何度も浸けて染めてゆく。特徴的なのは、型を両面に置いて染めしていること。これをしないと、裏が藍色に染まってしまい、白地に藍の冴え冴えとした仕上がりにならない。それゆえ、長板中型は表裏ぴったり柄を合わせるという高度な技術が求められる。ただし、藍色が勝った地抜きの柄は、裏変わりといって、表裏違う柄にすることもある。長板中型の第一人者として知られるのは、人間国宝の松原定吉氏(1895~1955)。以後、定吉氏の子どもたちが長板中型を継承。現在は、孫世代がそれぞれ伝統の技術を継承している。