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竹工芸

和竿

洋の東西を問わず、釣りは紳士のスポーツである。紳士のスポーツであるだけに心意気を重んじ、道具にもとびきりのこだわりと遊び心が必要であるようだ。欧米であればマエストロの技を結集した工業製品、となるのであろう。では、ここ日本では、というと、いの一番に挙げられるのが、熟練職人が手作りする「和竿」となる。それも、素材は竹。竹はしなやかにしなり、しかも丈夫であるのだから当然の帰結かもしれない。竹竿へのこだわりは、18世紀に書かれた玄嶺老人の書「漁人道しるべ」にも出てくる。和竿師(わかんし)は代々世襲で受け継がれる由緒ある職人技とされている。製作には軽く2〜3年はかかると言う。竹を厳選して切り出し、火入れ、次に乾燥させて軽くし、その後も竿としての強靭さを増す工程、真っ直ぐに調整する作業、漆塗、乾燥と続く。そのうえ、竿には“調子”がある。最後は職人の感性で決まる。