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江戸風鈴

江戸も後期になると、長崎びいどろも一般化し、ガラス風鈴が庶民の手に届くお値段になったということです。そんな時代から続く、篠原風鈴。「江戸風鈴」の名も、現在の当主、篠原儀治さんが文献に基づいて名付けたそうです。篠原裕さんは、息子さんです。江戸風鈴の魅力は、なんといっても、泥絵具のような素朴な色合い。丸い吹きガラスの透明感を引き立てて、夏の縁側の緑の景色を透けて見せてくれます。そして、かんじんなのは、その音。カラカラカラカラと、乾いた音が、江戸っ子には気に入られたようです。チリーンと音を引っ張る南部鉄の風鈴とは、また違った味わい。日本人は、元来、季節を楽しむ名人。そんなDNAは、大切にしたいですね。